最低だけど超最高な愛しい人
☆第1章☆
「はぁ…」
私は窓を見ながら
ため息をついた。
「どうした、何かあった?
朝からため息なんかついて」
友達の里美(サトミ)が話しかけてくる。
「あ、里美…。ちょっとね…」
「もしかして、先輩?」
「…うん…」
私、南海 真由宇(ミナミ マユウ)、高校1年生。
只今、すっっっごくお悩み中。
その悩みのタネは
里美が言った、『先輩』。
「あー、また見たの?」
「うん…」
里美は私の前の子の席に
私の方を向きながら座った。
私は、里美の方を見ながら
頬杖をついている。
「あのさ、私思うんだけど」
「ん、何?」
なんか、嫌な感じするけど
一応聞いてみる。
「なんで、先輩みて
ため息つくのさ」
うっ。
嫌な予感ビンゴ。