世界の穴に
惑星ができたわけ
昔むかし、私達が生まれるずっと前のお話。

宇宙には、太陽だけがあった。
ただただ真っ暗な中で太陽だけが、照らす物もなく輝いていた。

太陽は寂しかった。

ずっと我慢していたが、ある時限界が来てしまった。

寂しさに耐えきれなくなった太陽は涙を流した。ぼろぼろと大粒のものから小粒のものまで、たくさんの涙が流れた。

それはやがて宇宙のすべてに広がっていった。

その太陽の涙が、宇宙に散らばる惑星であるという。
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