未遂探偵Ｊ-集められた名探偵？-

冴子は先に門へと向かい、ジョーもあとを追いながら向かうとそこにはタキシードを着た男性とメイド服を着た女性が立っていた。

見たところ、この城の使用人で２人とも歳は４０代前半か３０代後半といったところだ。

「ようこそ、無名城へ…招待状はお持ちですか？」

タキシードを着た男性がジョーと冴子に声を掛けた。

「…こ、こんにちは。あっ、招待状ですか？ちょっと待って下さい…ジョー！バッグ！！」

冴子は２人に挨拶をしてジョーからバッグを横取りした。

「……」

(…な、なんて探偵使いの荒い助手なんだ…)

ジョーが心の中で嘆いている横で冴子はバッグの中から送られて来た手紙を取り出して渡した。