顔面ヤクザ×強気な彼女



英語の教科担任はノートを持って現れたボスを見て唖然とし、コーヒーを大事な書類にこぼしていた。



へっ、ざまぁみろ。





「あのボ…柏原君。手伝ってくれてありがとね。」



「・・・・・・ん。」



「・・・・・・。」



「・・・・・・。」




なんだこの気まずい空気!



何でボスってこんな無口なんだ!?


というか、ボスをこんな間近で見たの初めてな気がする。


・・・・・・。



あ~!!


駄目だこの空気!



私には耐えられない!



「じゃ、じゃあまた明日!今日はほんとありがとね!」




玄関まで少しだけ小走りで階段を降りていく。




今日、私の中でボスが実は優しいのではないかという疑惑が生まれた。






< 5 / 23 >

この作品をシェア

pagetop