王子様のお妃候補?


「お、王子様のお妃候補というのは国中の娘が大金を積んでもなりたい名誉なことなのですよ!?」



「そんな大金の使い道はもったいないな。もっと、国のためになるように使うべきだ」



「おっしゃる通り……ではなくてですね。これは言葉のあやというか…、とにかくアリー様。そのような発言をすると国中の娘から、それこそ”もったいない”と恨まれてしまいますよ?」



「恨まれるも何も、僕が望んだことじゃないし、他に四人も候補がいるじゃないか。一人くらい抜けたって変わらないよ」



「変わります!」



シャナが、鼻息も荒くアリュエインに詰め寄ろうとした瞬間、部屋をコンコンとノックする音があった



「朝ご飯かな??」



出鼻をくじかれたシャナを余所に、アリュエインはいそいそと扉を開けに行きました



「どーぞ」



アリュエインが、扉を開けるとそこに立っていたのは…


























「お、王様!!?」






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