ケツ子の恋物語【被害妄想彼氏 番外編】
「そっそうねえ…」
力に手をかしてもらい、立ち上がる…はずが。
「きゃあああああ!!」
…投げ飛ばされてしまった。
「ああ!スミマセン!勢いあまっちゃって。はっはっは。」
(はっはっはじゃないわよおおおお!!)
ケツ子はそのまま気を失った。
「……う。」
ケツ子は目を覚まし、辺りを見る。
「ここは…」
「あっ、柏原先輩。気がついたっすかあ?」
力はまたはっはっはと笑い、こちらに近づいてくる。
「もう!何してくれてんのよお!痛かったじゃないのっ」
そう言ってむくれるケツ子。
「はっはっは、すみません。
ここ、俺ん家なんすよ。まあ、ゆっくりくつろいでください。」
「いいわ。帰るから」
そう言ってケツ子は立ち上がった。