ケツ子の恋物語【被害妄想彼氏 番外編】
「これから修司先輩と真知子先輩来るっすから、
一緒に遊ぼうとおもったんスけどね…」
「それを早く言いなさいよっ、このデブ!」
「はあ…すんません。はっはっは。」
反省の色を見せない力。
しばらくすると家のインターホンが鳴った。
「おじゃましまーす。
叔父さん、力くん…ってあれ?叔父さんは?」
修司が居間に入ってきた。
「親父はまだ仕事っス!」
修司は『そうなんだ~』と頷いた。
「あれっ。柏原さん。どうしたの?」
「あっ、さっき偶然道であって、連れてきたんスよお」
(強制連行だけどね)
ケツ子はそう思った。
「げ…」
真知子がケツ子を見た瞬間、
嫌そうな声をだした。
ケツ子にはそれが聞こえていなかったのではなかったが、
ケツ子にはそんな事どうでもよかったのだ。