ケツ子の恋物語【被害妄想彼氏 番外編】
「真知子ちゃあああん!!」
真知子に飛びつくケツ子。勢いがありすぎて二人共部屋で倒れた。
真知子は気絶し、修司はうろたえる。
「真知子ちゃああんっ。だいじょおぶう?」
「いや、柏原さんのせいっすから」
力がそう言うとケツ子はムッとしていた。
だが、その通りなので反論できないケツ子。
「修司先輩、真知子先輩をあっちの寝室に寝かせてあげてくださいッス!」
「うん!力くん、ありがとう!」
修司は真知子を寝室へと運んだ。
「柏原先輩、加減知らなすぎっすよ」
力がそう言うが、
「アンタに言われたくないわよ!」
確かに、そうである。
力はさっき、ケツ子を気絶させたばかりなのだった。
「へえー。二人はいつから仲良しなの?」
修司が寝室から戻ってきて、二人のいる場所に腰を下ろす。
「な、仲良しなんかじゃないわよう。さっき偶然会っただけ!」
「へえー。そのわりには仲良しに見えるけどね」
修司はニコニコと二人を見る。
(修司くん…何か勘違いしてるのかしらっ)
ケツ子はそう思った。