先生は官能作家

◇偽物…side RIKO





貴方の姿は嘘だらけ。




本物ではなかった。




優しくて可愛い抜けてる人。




けど、違う。




偽りだけを見ていた。





私の事を怖がらなかったのも嘘?




それが私にとって大切で嬉しかった事なのに。





全て、嘘なの?





まやかしを信じなければ良かった。





それなら幸せで、いられたはず。





いや、本当に幸せか判らない。





人の幸せ。






私は人の幸せを知らなかった。









< 2 / 93 >

この作品をシェア

pagetop