先生は官能作家
俺の原稿が入っている封筒だ。
思わず表情を変えてしまった。
いや、待て封筒だけで中身が違う可能性ってのはねーか?
まずは確認するのが大切だな。
封筒を受け取って中身を確認すると、やっぱり俺の小説だ。
あの驚いた表情。
きっと読んだんだろーな。
「あーあ、読んじゃったか」
「えっ…」
俺の口調が突然変わったのに驚いた表情を見せる結城。
少し頼りない先生の印象ではなくなるだろう。
いつもしている眼鏡も外した。