先生は官能作家





内容を知られたからにはもう今迄どおりではいられねー




「あれは、俺が書いた小説なんだよね」




覚悟を決めた。





結城にバラそう。





俺の事を。




「…嘘、だ」





唇が震えている。




そして、驚きを隠せない表情。




氷の女王には程遠いな。





「嘘じゃねーよ。コレ、俺の本」




俺が書いた小説を渡した。






岬あおいは官能作家である俺の名前。







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