先生は官能作家




本を手にして更に表情が歪んだ。




こんな結城は見た事がない。




「何で…先生が…」




信じたくない。





そんな顔をしている。





「もしバラしたら、如何なるか判ってる?」




黒く笑った。




だってさ、これが本当の俺だもん。




腹黒くて二重人格。





「…先生はそんなんじゃない!」





表の俺が結城の中では俺だったからな。





「これが本当の俺だから。それに騙されてたのは誰?」





君だよ。







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