先生は官能作家




俺は本当の君に気付いた。





だけど、君は本当の俺に気付きはしない。





「……校長先生に報告します」





間を開けてから静かに口を開いたけどその瞳は少し揺らいでいた。




戸惑う結城を俺は可愛いと思ってしまった。





「出来んの?」



「出来ます」




やっべ、更に苛めたくなるな。




その表情を更に変えたい。





「あっそ」




そう言って結城の唇を奪った。




離そうとするけど離しはしない。







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