先生は官能作家
◇幻想華…side RIKO
昨日からずっと憂鬱な状態が続いている。
あんな出来事があったんだから当然か…
先生の正体は官能作家。
嘘だと思いたかった。
だけど、あの時の先生はいつもと違っていた。
優しい先生はそこにはいない。
いたのは真っ黒な笑みを浮かべる悪党。
衝撃過ぎて思考が追いつかなくなりそう。
きっと、夢だ。
そうに違いない。
「おはようございます。結城さん」
いつもと同じ優しい笑顔。
やっぱり、夢だったんだ。