先生は官能作家
独りになりたくない。
孤独は寂しい。
独りは哀しい。
「あれー?リコ…如何かしたの?」
寝ていたはずの沙耶が起きてる。
そして、心配そうな顔で私を見ていた。
「平気よ」
「でも、平気じゃない顔してる」
まるで私の心を見透かされたかのような目。
沙耶に心配はかけたくない。
「本当に、大丈夫だから」
「もし何か遭ったら言ってね。リコを傷付ける奴は許さないから」
こんな沙耶にいつも護られてきた。
傍にいてくれるだけで私は安心出来るから。