先生は官能作家
「先生。頼み事とは一体何でしょうか」
「すっかり僕の事疑っちゃってるねー…結城」
表情が変わった。
眼鏡も取っていつもの先生ではなくなった。
「疑うのは当然の事だと思いますが」
偽りを疑うのは普通だ。
「そんなに強気でよく来れるな」
「覚悟は出来たので。私は如何なろうと構いはしない。だけど、生徒をこれ以上騙していくのは許せない!だから、校長に報告し措置をとって貰います」
それが私に今出来る事。
生徒を護るのが生徒会長である私の仕事。
私に任されている生徒会長としての使命。
けど、先生は笑っていた。
気でもおかしくなったのかさえ思う。