先生は官能作家




人はそういう生き物だ。





一度疑ったら疑わずにはいられない。




「そんなに強気でよく来れるな」




ちょっとばかし言い方がいつもより冷たくて強かったからさ。




本当に氷のように見えた。





「覚悟は出来たので。私は如何なろうと構いはしない。だけど、生徒をこれ以上騙していくのは許せない!だから、校長に報告し措置をとって貰います」




覚悟?



生徒の為にそこまでするか普通。




俺だって覚悟はした。




でも、足りなかった。




けど結城はどうだ?




その目は覚悟で満ち溢れている。




すげーな…




マジですげーよ。




思わず笑ってしまった。








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