先生は官能作家





何故かお礼を言いたくなった。





沙耶がいるのが当たり前になっている。





もし、いなくなられたら私はきっと…






本当に、氷になってしまうだろう。






言い聞かせていた、必死になって。






私は氷じゃないと。






暗示のようにずっと。





そっと強く手を握りしめた。





「HRを始めまーす。はい、そこ座って下さーい」








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