先生は官能作家
坦々と昨日あった報告をこなしていく。
生徒会の顧問は咲先生がしている。
一緒にいられる時間が長い。
それだけで幸せ。
「以上で報告は終わりです」
「いつもありがとうございます」
その笑顔が私に向けられている。
嬉しくてだけど、ちょっぴり切ない。
先生にとっては一人の生徒でしかない自分の存在。
「リーコー」
机の上に頭を乗せてつまらなそうな顔をしている沙耶。
沙耶とは小学校からの付き合い。
氷と言われた私に普通に接してくれる。