僕は君だけを愛してる。
「キャー!!」
一層、応援の声が大きくなった。
ボーっとしている間に試合が始まっていたみたい…
周りのみんなは試合に釘付け。
その中でも諒への黄色い声援はひと際大きいものだった。
「紗月も諒の応援??」
歩があたしの隣に座りながら話しかける。
「んー、わかんない。」
1組のみんなが頑張ってるのに諒の応援なんて出来ないよ。
目の前で行われている試合では、諒と聡くんのコンビプレーが光る。
あんなにイキイキとした諒は今まで見たことがない。
本当に楽しそうで…
ただ、純粋に『かっこいい』そう、思ってしまったんだ。