僕は君だけを愛してる。



「あ、さっちゃん!」


あたしに気付いた諒が近づいて来る。


「どこ行くの?」

「歩とジュース買いに行くとこだよ」

「そうなんだ」


そう言って、諒がニコッと笑いかけてくれたことが嬉しくて……

なんだかキュンとして、笑顔になる。





「高村、その子が噂の彼女?」


ふいに声がして、諒の後ろを見てみると

……まゆみちゃんだった。



「あぁ、そうだよ」

ね!って嬉しそうに笑いかけられて、どんな顔をすればいいのか、わからなかった。


「はじめまして、白石まゆみです。」


すごく綺麗な笑顔……


「市原紗月です…。」


なんだか緊張しちゃって、ぎこちないあいさつになっちゃった。



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