僕は君だけを愛してる。
--- あれは夏休みのこと。
あたしはお隣のたっくんの世話を任されることが多い。
この日も近所の公園で遊んでいた。
すると、たっくんがベンチに座ってあたしたちを見ていた男の人に言った。
「一緒に遊びたいの?」
笑顔で“お兄ちゃんいつもここにいるでしょ?”と、付け加えて。
その人はあたしの顔とたっくんの顔を交互に見て、パアッと明るい顔になると、
「うん、一緒に遊ぼう。」
って、答えたんだ。
………その人が諒だった。
それから毎日のように公園に行くと諒がいて、3人で遊ぶことが増えていった。