僕は君だけを愛してる。
でも、それでも…
別れたくない。
諒の気まぐれで別れるかもしれないけど
もうすぐ別れてしまうかもしれないけど
でも、だけど……
「別れない」
あたしとはちがう、聞き慣れた声。
…諒が、否定してくれた。
あたしと同じ気持ちでいてくれたんだ。
諒が彼女たちに近付いていく。
「何してんの?」
諒の表情ははっきり見えないけど、声で少し怒っているのが分かる。
…こんな声、初めて聞いた。