空を見上げて



「ビックリしたー。大学の勧誘ってすごいね。中学とか、高校とかの勧誘とレベルが全然違うし。」
「せやな。アッと言う間に嵐が来て、去っていった感じやったな。」



やっと、新入生獲得争奪戦の嵐が去り、また2人で歩き始めた。そうしたら、前からいきなり声をかけられた。
「ねえねえ、新入生やんな?今から時間あったりする?」

声のした方を見ると、二人の女の人が立っていた。
一人は、金髪のおかっぱで目鼻など顔立ちがくっきりしたすごくきれいな女の人。身長は150センチあるかな・・・・。
もう一人は、黒髪のロングで・・・・・とにかく黒がめっちゃ似合いそうな人。ってか、かなり似合ってます。これで、黒猫と竹箒があったら魔女としか言いようのない感じ。160センチくらいかな・・・・。


「はい。このあとは・・・・」
「4時30分から身体測定と健康診断です。それまでやったら時間ありますけど?」

あたしと違って、水樹はしっかりこの後の予定把握してる。

「それじゃ、ちょっと話しない?」
黒髪の女の人が、そう言った。

「・・・どーする?水樹。」
「せやな、時間あるし。」
「「お願いします」」

「ほんまに?ほな、行こっか。」
「こっちに学食あるし、そこで。」




あたし達は、二人の先輩達に連れられて学食に入っていった。
そこはまだ、新しくてキレイだった。300人くらいは座れるようにテーブルとイスが並んでいた。
その一角に座って、あたし達は話し始めた。






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