Mad Love
「家庭教師!?絵里に!!?」
「バカ、あたしに付くわけないから!マナ、今回のテスト相当ヤバかったんでしょ?可哀相にね〜」
…私に、家庭教師?お母さんが言ってた、"呼ぶわ"って家庭教師のことだったの!?
「…て、絵里あんた本当に哀れんでないでしょ…またバカって言ったし」
「いやいや、本当に哀れに思ってるよ……そのカテキョをね」
なんで家庭教師の方が哀れなのよ?
「せっかく現役女子高生と2人きりで、勉強(イロイロ)教えられるのに…メインがコレじゃ、可哀相すぎる」
なるほど、そういう意味か。
ってオイッ…
「もう出てってよ絵里、私は勉強するために来てもらうんだよ?ふざけた恋愛観はナシだから」
「ふーん、カテキョ来ること自体知らなかったくせに、…まぁせいぜい頑張ってお勉強しちゃえば〜」
絵里は興味をなくしたように、部屋から出ていった。
……ええそうです、家庭教師なんか初めてだから、今からガタガタブルブルしてますよ絵里さん!!!
と、その前に疑問がある。
絵里が恋愛を期待してる所をみると…当然、家庭教師は男の先生が来るってことよね?
……男に免疫のない私に、男の先生が直に付くの??
自室に上げちゃったりするの!!?
勉強どころじゃないよ!!!