相合傘
目が合った瞬間、あたしの顔は真っ赤に火照った。
急に現れて心臓飛び出そう。
ドクン…ドクン…
心臓の鼓動が周りにも聞こえそうなくらい跳ねてる。
「なんだよ?俺の噂してたの。」柊斗は、不思議そうな顔であたしを眺める。
「ちっちがうよ!柊斗ってテニスうまいんだねって…」
とっさに嘘をついた。
「またそんな嘘を〜」
嘘ってばれてる!?
ニヤけた顔が、だんだんあたしの方に近づいてくる。
近い!近い!
5㌢の距離しかない。
熱い…顔が。
キスされそうなくらい近くて、