恋愛Game
始まり(恋SIDE)
「ひぇ~…何だ、これ」
アタシは自分の通信表を見ながら苦笑いしていた。
悪すぎる…悪すぎるんだよ。2が殆どで、ずば抜けて良いのが英語?
まぁ4だけどねー。
「あぁ、どうしよう…」
こりゃ完全に怒られる。
そう思い『はぁ…』と息を吐くと
「うわ…酷いな」
と上から声がした。
なんつーの?
悪魔の声っていうのかな。
悪魔…蓮人が苦笑いしてアタシの通信表を見ている。
「俺…こんな数字見たことねぇけどな」
「うっそだぁ!」
「ほら、見てみ?」
「………」
うわーお…。
オール5だわ…。
「もうちょっと勉強必要なんじゃね?」
ごもっとも…。
「俺で良ければ教えるけど?」
「え!マジで?」
「あぁ」
「じゃあお願いしても…いい?」
「じゃあ明日から春休み毎日、勉強な♪」
「うん!って毎日!?」
「当たり前。明日、9時に迎えにいくから準備して待ってろ。家の場所、教えて」
「あぁ…。はい」
毎日かぁ…。嫌だなぁ。