恋愛Game
「やば…。思いっきり寝坊した…」
現在の時刻、8時40分。
20分しか用意する時間無いよ…。
アタシはマッハで準備した。
凄くない?
終わったんですよ?20分で全てが。
「恋~~~!蓮人君って子が来てるわよ~」
下でママがアタシを呼ぶ声がした。
「今行く~~!」
アタシは叫んで階段を駆け下りた。
「おはよ」
蓮人は挨拶をする。超笑顔で。
「お…おはよ///」
仮にもアタシの好きな人。
そんな笑顔見せられたらヤバイって…。
クスクスとママが笑っている。
何がおかしいのよ。
「行ってらっしゃい恋叶。じゃあ、お願いね?蓮人君」
「はい。まかせてください」
蓮人の家には初めて行く。
これでも、かなり緊張してるんだよね。
「着いたよ」
その声を合図にアタシは顔を上げた。
「でかッ!」
その言葉しか出てこなかった。
大きな庭に白い大きな家。
豪邸っていう程ではないけれど凄く上品な家だった。