恋愛Game




「え?」
「泣くぐらい双葉が好きなんだろ?」

気付いたら涙が頬を伝ってた。
ハハ…俺ってカッコ悪ぃなぁ…。
慌てて俺は涙を拭う。

「俺の為に諦めてくれてありがとう。その想い、双葉に伝えろよ」
「え?」

先輩はそう言って携帯で山下をカフェに呼んだ。

「何?」

山下はココアを飲みながらきょとんとしている。

「えっと…あのな山下。俺…山下が好きなんだ」
「は?」

山下は状況がつかめないのかポカンとしている。

「え?河本くんがウチを好きって?んなわけないじゃん!」
「いや…そうなんだってば」
「え゙!…んとゴメン…。ウチ…彼氏いるから」

やっぱり…振られたか…。ま、当たり前だよな。

「あ!でも!」
「?」
「ウチ等、友達!ね」
「え?」
「アドレス交換しよ!いいよね?大樹」
「…まぁ河本なら」

先輩も、あぁ言ってるし良いのかな…。

「良かったね、河本君」
「?!」

姫宮がやって来た。なんでいるの?そっか…今の今まで山下は姫宮や日野と遊んでたんだ。

「えぇぇぇ!?美桜ちゃん、隼水のこと知ってたの!?」

呼び方…『河本君』から『隼水』に変わってる。
自然と笑みが出てきた。

「空奈も知ってたよ♪」
「え!?空奈まで!?一体どこまで広がってんだ!」

…なんかハッピーエンド?

ま、いっか♪♪



< 176 / 266 >

この作品をシェア

pagetop