恋愛Game
恋叶は言った。
「は?」
「何言って…」
「アタシは、もうアンタ達とは関係無い」
何言ってんだよ…。
「アタシには新しい生活がある。邪魔しないでくんない?」
恋叶は淡々と冷たい声で言った。
冷たい声。鋭い瞳。
恋叶だけど恋叶じゃない。
「アタシには彼氏だっている。ね?響希?」
「え…あ、あぁ」
そして2人は見つめあった後、キスをした。
「ッ…」
「じゃあ、そういうことだから。行こ?響希」
「あ…うん」
響希は一瞬、こっちを向き心配そうな顔をしたがすぐに恋叶と歩いていってしまった。
「…恋叶は変わったね」
「そうだな…」
「僕達、どうすれば…」
「分からない」
この場には冷たい空気と恋叶の言葉だけが残っていた。