恋愛Game



「え?恋を見つけたですって?」
「マジかよ!?」

次の日の学校。
落ち着いている早乙女と驚いている美夜。

「あぁ、昨日な」
「で?恋は今何をしているの」
「ちゃんと高校に通ってるよ」
「どこの?」
「藤海」
「…そう」

早乙女は安心したような顔をした。よっぽど恋叶のこと心配してたんだな、早乙女。

「でもねぇ~変わっちゃったんだよね」

愛李がマカロンを食べながらやって来た。飾り付きのゴムで前髪を結んでいる。
なんだ、こいつ…。

「どんな風に?」

黙って今までの話を聞いていた山下が質問してきた。その質問に日野や姫宮も頷く。

「なんか冷たくなっちゃったんだよ。アタシに近付くなって感じ」
「…え?あの恋が?」
「うん」
「なんか不思議と焦んない。なんていうのか絶対に恋は帰ってくるっていう安心感がある…」

やっぱり皆考えることは一緒なんだな。

「後、恋に彼氏できたんだ」
「えぇ!?あんなに蓮…!!」
「それ以上言うなよ?美夜」

隼水は何かを言いかけた美夜の口をおさえた。



< 212 / 266 >

この作品をシェア

pagetop