恋愛Game



今日の授業は終わるのが早かった。

まぁ、あんなことがあった後だ。
授業に身が入らないから早く終わってラッキーだけど。

校門のところまで行くと誰かが待っているのが見える。

「あ…」
「あ、こんにちは」

待っていたのは響希だった。

「恋叶の事で話があるんだ」

恋叶の事…?

「待て、ここで話すな。俺ん家行くぞ」

俺は響希を引き連れて家に向かった。

「あら、蓮人の友達?」

家に着くと母さんが出てきた。

「初めまして、内村響希です」
「その制服は藤海の制服ね。ゆっくりしてってね」
「はい、有難うございます」

俺と響希は部屋に入った。

「でけぇ家。お坊ちゃんなんだ?」
「んなことは、いい。んで?話って何だ?」
「俺と手を組まない?」
「…は?」
「どうしても恋叶を櫻菜に戻したいんだ」



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