恋愛Game



「あぁ」
「でも櫻菜を辞めてから何かが物足りなくなっちゃって…その答えを、しばらく探してた」
「うん」

俺は相づちをうちながら聞く。他の皆も頷いている。

「見つけた答えは仲間の存在だった。蓮人や秋…愛李達と会ったときも本当のことを言うと嬉しくて…でも、どこかで寂しくなる自分もいて戸惑っていた」
「………」
「冷たい態度をとったアタシに笑顔で接してくれて…どうしてこんなに良い人達なんだろって思った。皆、アタシに対して素直な気持ちをぶつけてくれて…アタシも素直になれって言われて…素直になろうって決めた。だから言うね」
「あぁ、ぶつけてよ。恋叶の気持ち」



< 235 / 266 >

この作品をシェア

pagetop