恋愛Game



廊下を無我夢中で走る

「あっ恋って、うわっ!」

アタシは愛李に抱きついて泣いた。

好きだとか好きじゃないとか関係なく、ただ…誰かに傍に居てほしくて。

もちろん蓮人じゃ駄目。アタシの記憶を蘇らせたんだから。

愛李は心配してアタシの背中をさすってくれた。

「ッうぅ…クッ!」
「恋叶?ダイジョブ?」

アタシの顔を覗きこんでくる愛李。

「とりあえず…僕のウチ来ない?午後の授業サボっちゃえ♪」

いいのかな…。

「いいから、行こ?その目じゃ大変だよ?僕のウチ、すぐ傍だから…」
「うん…」

愛李はニコッと笑った。

「はい、ブレザー。被って目、隠していいよ」
「……」

そんなにアタシの目は酷いのか?



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