恋愛Game
「彼氏いんの?」
微かだけど聞こえてきた酒井の声。
戸惑っている恋叶。
「…………」
一応、アイツ等は元カレカノ。しかも、恋叶は本気で恋をしていた。捨てられても、まだ好きかもしんない。でも、酒井のプレーボーイなトコロは多分、治ってない。
恋叶が危険だ。
俺は、携帯を手にした。
『彼氏いるって言えよ。言わなかったら即退学だから』
恋叶にメールを送る。
こうでもしねぇと危ねぇよ。
メールを読んだ恋叶は俺の言うとおりにしようとした…だけれどキラキラの酒井の笑顔に負けたらしい。
「あの…馬鹿…」
再び俺の怒りのメール。
あいつ、マジで退学にすっから。