恋愛Game



「彼氏いんの?」

微かだけど聞こえてきた酒井の声。

戸惑っている恋叶。

「…………」

一応、アイツ等は元カレカノ。しかも、恋叶は本気で恋をしていた。捨てられても、まだ好きかもしんない。でも、酒井のプレーボーイなトコロは多分、治ってない。
恋叶が危険だ。

俺は、携帯を手にした。

『彼氏いるって言えよ。言わなかったら即退学だから』

恋叶にメールを送る。

こうでもしねぇと危ねぇよ。

メールを読んだ恋叶は俺の言うとおりにしようとした…だけれどキラキラの酒井の笑顔に負けたらしい。

「あの…馬鹿…」

再び俺の怒りのメール。

あいつ、マジで退学にすっから。


< 68 / 266 >

この作品をシェア

pagetop