恋愛Game
実を言うと料理をするのは久しぶり。
高校生になって帰りが遅くなってから全然、作ってないんだ。
「蓮人?できたよ」
「あ…アリガト」
何、その薄い反応。
「食べよう?恋叶」
「うん」
アタシと蓮人は同時に口の中にシチューを入れた。
!!!!?
美味っ!めっちゃ美味しい!ママのシチューより美味しいよ!
「ねぇ、蓮人。美味しい?」
「……」
無言?
「ん…美味しい」
ちょっと照れながら蓮人は小さな声で呟いた。
そんな照れている蓮人を見てクスッと笑うアタシ。
「お前…今笑っただろ?」
「いいえ…笑ってません」
多分というか絶対『笑いました』って言ったら殺される。
「嘘だ」
チュッ…
「んッ!」
目の前には蓮人のドアップ。柔らかい蓮人の唇がアタシの唇を塞いでいる。
「ッは!」
蓮人は器用に舌を絡ましてくる。
「ッや!ん…」
蓮人とのキスは、これで何回めだろ…。
実を言うとね…?