恋愛Game



「だから落としてみせるって言ってんだろ」
『お前さ…アイツは、そんなに簡単じゃねぇと思うよ?だって咲屋が好いてるんだぜ?』

は…俺?

「大丈夫だって。一応、俺の元カノなんだぜ?恋叶は」

恋叶の話?

「だって勝つくらいの可愛い顔してるのは恋叶ぐらいだぜ?アイツだったら絶対ぇ勝つだろ」
『そうだけどよー』
「アイツぐらいしか、いねぇんだよ。1番可愛い女を落としたら5万っていう賭けに勝てるの」

…賭け?
段々、眉間に皺が寄ってきた。

『元カノなんだろ?宮田は』
「あぁ。だから絶対ぇ落ちるよ。恋叶には金の為に頑張ってもらわなきゃいけねぇんだよ」
『お前…ワルだな!』
「ッ…そういう事か…酒井、許さねぇ」

小さな舌打ちをして呟く。それと同時に『ブチッ』と俺の頭の中で何かがキレる音がした。

…アイツの企み。
全部分かっちゃった。
これから忙しくなりそうだ。

なんて思いながら俺は廊下をコツコツと歩いた。


覚悟してろよ?
マジで許さねぇから。



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