恋愛Game



「…ッ!」

嫌だ嫌だ嫌だ…。

「おい」

「あ…」

蓮人…。
何でここに?

「ッ!咲屋…」
「何やってんの」
「別に?何でもねぇよ」
「何でもないんだったら恋叶から離れてくんない?」
「お前に関係ねぇだろ」
「ハッ…関係ねぇよ?」

蓮人はフッと笑った。

次の瞬間、香太から離されて抱きしめられてキスをされた。リズムの良い3テンポ。

「でもな?お前よりは恋叶の事、愛してるから」

アタシは蓮人の腕の中で2人のやりとりを黙って聞いている。

蓮人は、いつもと違い冷たい瞳をしていて怖かった。

「そんなこと…何で分かんだよ」

香太の瞳も冷たい。



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