月見山の巫女
天気の良い春の日に、二人は友達であることをやめた。
(浅香から一方的、しかも皐月からの返答が肯定も否定もないので、実際のところはあやふやな状態なのだが。)
しかし、やめたからといって、彼らのつながりはそれまでとあまり変化はしない。
会えば一緒に帰るし、浅香が寝ていれば皐月は起こしに来る。
互いに互いへの態度も変わらず毎日を過ごす日々。
浅香自身、このままではいけないと思っていた。
何か皐月を変えてくれるような、きっかけがあるといいと思っていた。
そんなときに、計ったようなタイミングで二人の周囲に変化が起こった。
…二人というのには少し語弊があるかもしれない。
だいぶ…いや、大部分が浅香に降りかかった変化、もとい受難である。
「浅香くん!…と藤堂くん。こんなところにいた。探したんだよ?!もうっ!」
(浅香から一方的、しかも皐月からの返答が肯定も否定もないので、実際のところはあやふやな状態なのだが。)
しかし、やめたからといって、彼らのつながりはそれまでとあまり変化はしない。
会えば一緒に帰るし、浅香が寝ていれば皐月は起こしに来る。
互いに互いへの態度も変わらず毎日を過ごす日々。
浅香自身、このままではいけないと思っていた。
何か皐月を変えてくれるような、きっかけがあるといいと思っていた。
そんなときに、計ったようなタイミングで二人の周囲に変化が起こった。
…二人というのには少し語弊があるかもしれない。
だいぶ…いや、大部分が浅香に降りかかった変化、もとい受難である。
「浅香くん!…と藤堂くん。こんなところにいた。探したんだよ?!もうっ!」