愛の手

ふと頭によぎった顔――…



優しくて、罵倒するあたしをいつも抱きしめてくれる、あたたかい人。




怪我して朝不機嫌そうだったけど……

思い浮かぶのはあの人の顔。





――…あたたかい、大きな腕。







優しい手の感触を思い出して、あたしは涙を流した。


< 166 / 285 >

この作品をシェア

pagetop