愛の手

近くになった総司さんは、やっぱり寂しそうな顔であたしを見てる。


キュンッ、て心臓がしめつけられた。




ゆっくりと引きよせられると、あたしは総司さんの胸の中にすっぽりとおさまった。

目の前には、痛々しいほど巻かれてる、真っ白な包帯。





総司さんは抱きしめながら、髪をなでた。






お香の匂いが……

心音をより速まらせた。

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