愛の手

顔の筋肉すら、抵抗するのを諦めちゃったみたい。



「若!! コイツが例の女です」


……若?







ついに親玉が登場、か。



あたしの人生、もうオシマイ……?


――…呆気ない、人生だったな。



逃げられないって確証とともに、あたしはゆっくりと意識を放った。

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