【完結】嘘つき少年と女の子
「……さっきの子は?」
「教室帰ってった♪」
あっそ。
無駄なまでに爽やかな笑顔を向けられる。
この爽やかな笑顔に、大抵の女は騙されるのよ。
“こんな爽やかな笑顔なんだもの、きっと性格もいいんだわ”
現実見ろってーの!!
「可愛い子だったね」
「そ?俺全然タイプじゃないよ?むしろ嫌い」
先程まであの女の子に向けていた素晴らしい笑顔のまま、
なんの違和感もなく言ってのけやがった。
そう。
学校中の女の子達を虜にする彼の本性は
悲しいことに最悪なのでした。