【完結】嘘つき少年と女の子
「え、ちょ…だ、だれが…」
「……俺は、桃が好き」
は?
え、え、え、えぇ!?
理解した途端に一気に襲いかかる、熱。
顔がボッと熱くなって、ついでに心臓もドキドキうるさくて。
自分でもわかるくらい、真っ赤だ。
「すげー小さいときから、好き」
こんな琉架の真剣な瞳をみたのって、いつ以来だっけ?
もうずっと見てなかったかも。
その顔をみるあたしの心臓もすっごく速い。
これってもしかして、そういうことなのかな?