【完結】嘘つき少年と女の子

「はぁー…」

大きな溜息と一緒に、あたしを強く抱きしめてくる。


「ちょ…」

「もうちょい待って」


あと少しだけ

そういいながらぎゅっと抱きしめてくるその姿に、きゅんって胸がなった。


これはそういうこと。

きゅーっとなって
きゅんっとなる。

それは恋の始まり信号。


あたしは琉架を好きなんだってことだよね?







そこには嘘をついて人を喜ばせる、
何とも悪逆無道な詐欺師がいました。

好きな子の前では嘘どころか余裕のカケラもなく

真っ赤な顔をみせる、そんな詐欺師がいました。




†完†
< 32 / 33 >

この作品をシェア

pagetop