初恋は甘く、虚しく、切なく
初恋のきっかけ
私は福田莉澄(ふくだりずむ)。
見た目も頭も普通の小学6年生。
小学校の高学年にもなると、友達との会話は恋の話が中心になっていた。
あの人が好き、○○に告白された、○○に告白してOKもらった…他には、片想いの悩みとかがあって、私はいつも話を聞いてるだけだった。
そんな私に友達はいつも同じ質問をしてくる。
「莉澄は好きな人いないの?」
…それしか聞く事ないの?
そう思ってても言わない…言えない。
私はあまり本心が言えないタイプだったから。
恋の話でも同じ。
本当の事は言えない…言わない。
「え~、いないかなぁ」
本当はいるの…
誰といてもすぐに見つけれる
いつも目で追ってる
大好きな人…。
澤田雅弘(さわだまさひろ)。
顔も外見も普通の同級生。
隣のクラスで、左利きの笑顔が可愛くて大好き。