貴方に恋したあの日から
「ねぇ〜あぁーんちゃん?」
どーしよー?
私が答えに迷っていると、篤也くんの携帯が鳴った。
「もしもし?」
(篤也――――!!!)
「峻?」
(そうだよ!!!てか杏がいないんだよ!)
「あー。今俺が送っててる。」
(なんだぁ〜。そうだったのか。ビックリしたよ。)
「ごめんな、峻」
(んじゃ、よろしく。)
「あいよ。」
「もしかして、お兄ちゃん?」
「そーだよ。杏ちゃんは愛されてるね。」
「そんな事ないよ!あ!信号青!!!」
ありがとう。お兄ちゃん。
私は心の中でそう呟いた。