罰ゲーム



『はぁ………』



「なーに、ため息ついてんだ、よっ!!」



彼、遠藤佐恭は操作ボタンと声を連動させながら言った。



『べっつにぃー。何も学校来てまでゲームしなくてもいじゃないですか。しかもわざわざこんなとこで』



「だって教室だと気が散るし」



『まったく…』



彼は私より1つ上の先輩で、見た目も中身も頭もみんなが認める完璧な男である。



それなのに昼休みはこうやって使われてない校舎裏の階段で、いつもゲームをしている。



そんな自由なとことかもふくめて好きなんだろうけど、たまにわからなくなる。



なんでこんな人が好きなんだろ、って。




< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop