罰ゲーム
『ダメダメダメ!!!あーーっ!!!!』
《そこまで!》
終わりの合図とともに、沈黙が流れる。
『うそーっ………』
さっきのが嘘のように先輩は強くて、私が勝ったときの時間のおよそ半分で決着がついた。
「勝った〜!」
『なんで〜!?遠藤先輩さっきまで絶対手加減してたでしょー!!!』
明らかにこの勝負に関して作為的なものを感じる。
「さぁ?ま、約束は約束なんだからちゃんと守れよ」
とぼけた返事を返す先輩。
罰ゲーム、か……。
一体何を言われることやら。
先輩はなにが楽しいんだか、人の罰ゲームをあれこれ考えている。