罰ゲーム


『ダメダメダメ!!!あーーっ!!!!』



《そこまで!》



終わりの合図とともに、沈黙が流れる。



『うそーっ………』



さっきのが嘘のように先輩は強くて、私が勝ったときの時間のおよそ半分で決着がついた。



「勝った〜!」



『なんで〜!?遠藤先輩さっきまで絶対手加減してたでしょー!!!』



明らかにこの勝負に関して作為的なものを感じる。



「さぁ?ま、約束は約束なんだからちゃんと守れよ」



とぼけた返事を返す先輩。



罰ゲーム、か……。



一体何を言われることやら。



先輩はなにが楽しいんだか、人の罰ゲームをあれこれ考えている。



< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop