スピカ
「優太、優太ってあんた何様?!優太兄ちゃんの何なの?彼女にでもなったつもり???」
「違うの・・優羽ちゃん」
「何が違うの?!」
思いっきり硝子のコップを床にたたきつけてしまって、大石さんは急いでソレを片付け始めた。
「あ・・・ごめんなさ・・・・」
私、何に怒ってたの??
どうして?
わからないよ
わからないよ優太。
「・・・ッ!!!!!」
「優羽ちゃん!!!!!!!」
気づいたときには近くのコンビニに入っていた。
何も買わずにでていくのは悪いので、一応ジュースか何かを買おうと思って、ホットのレモンティーをレジに持って行った。
「レモンティー一つでよろしいでしょうか?」
「・・・あ。はい。」
「そんな顔をしていては幸せはきませんよ、お客様。」
「え?」
差し出されたのはレモンティーとほっとイチゴオレ。
「あの・・・?」
「受け取ってくださいな。」